iPhone OS 4
iPhone がマルチタスクを採用しない理由をバッテリ消耗のためと説明し、Windows Mobile のタスクマネージャを見せて笑い、代わりにこれを使えとリリースされたプッシュ通知 (Push Notification) がようやく使われ始めたこの時期に、いきなりマルチタスク対応の OS 発表。素直に喜んでいいのか微妙。
昔より良くなったとはいえ、iPhone のバッテリの消耗が多いのは未だに気にはなっている。普通の携帯とは明らかにパネルやら GPS やら CPU の構造が違うので、むしろ夜までなんとか持っているのは奇跡的なのかもしれないが。
実際のところ iPhone OS 4 で紹介されている、「ユーザアプリのマルチタスク」は、アプリケーション単位のサスペンド・レジュームのようだ。Skype の待ち受けや、インターネットラジオをバックグラウンドで流す場合にはそれなりの API を使う必要がある。バッテリの管理をきっちり行う必要のあるモバイルデバイスの場合、このやり方はそれなりに合理的に見える。
iPhone OS 4 のマルチタスクの恩恵に預かれるのは iPhone 3GS 以降のみ。おそらくメモリ搭載量の問題だろう。iPhone 3G までの 128MB では、シングルタスクアプリですらメモリ不足で落ちることが多かったから無理もない。
マルチタスクが対応としているモデルは256MB積んでいる。
日本の携帯の考え方であれば、携帯の進化は「おサイフケータイ」「ワンセグテレビ」「デコメール」等を指していたわけだから、OSの機能できっちり固めてきたのは純粋に喜ぶべきだろうな。
iPad が 4/3 から米国で発売になり話題がさめやらぬうちに、4/8 に現行製品の OS アップグレード発表である。タイミングが不思議なのだけど、本来は 3月にでも OS 4 は発表できたのではないか。iPad と同時にリリースすると、iPad の OS が古いままリリースしたように見えること、話題が分散してしまうこと、買い控えが出る可能性を恐れて微妙な時間差を演出した気がする。毎年 6〜7 月に新型 iPhone をリリースするとすれば、そろそろ SDK をばらまいておかないとデベロッパの準備が間に合わないんだろう。
おそらくごく一部のデベロッパには新型 iPhone が厳重な管理の下に近日中に渡され、新ハードウェアならではの性能を活かしたアプリケーション開発が始まってくるに違いない。そして 6月末といわれる WWDC の壇上で晴れ舞台を迎える。秋には iPad 向け iPhone OS 4.1 (?) が同じようにマルチタスク対応アプリケーションと共に発表される。
もうしばらく Mac OS とか進化する必要はないんじゃないか。今年いっぱいはモバイルデバイス祭りに溺れることになりそう。
ただし、個人的には iPad を買う余裕がないので、OS アップデートの恩恵に静かにあずかりたいと思います。
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